原爆ドーム ~戦争の悲惨さを伝える負の遺産~
こんにちは、セカケンです!!
今回紹介するのはこちら!!
原爆ドーム!!!
当時、この建物は「広島県産業奨励館」と呼ばれていました。
第二次世界大戦末期の1945年8月6日午前8時15分、アメリカの爆撃機エノラ・ゲイが投下した原子爆弾「リトル・ボーイ」は、産業奨励館の南東約160m、高度約580mで炸裂しました。発生した火球による強力な熱線と爆風のため、広島の街は一瞬にして破壊されてしまいました。
熱線・・・・日光の約数千倍
地表温度・・約3000度(鉄が溶け始めるのは約1500度)
爆風・・・・秒速440m(最大規模の竜巻が秒速130m)
爆風圧・・・350万Pa(1m²あたりにかかる重さが35t)
一瞬にして姿を変えてしまった原爆ドーム。
いったい私たちに何伝えているのでしょう。
ここがポイント
原爆ドームは、「広島平和記念碑」として世界遺産に登録されました。人類が起こした悲劇を記憶にとどめ教訓とする「負の遺産」と考えられています。原子爆弾が投下されて2年後、浜井信三市長(当時)は第1回平和祭で次のような平和宣言を行いました。
「この恐るべき兵器は恒久平和の必然性と真実性を確認せしめる『思想革命』を招来せしめた。すなわちこれによって原子力をもって争う世界戦争は人類の破滅と文明の終末を意味するという真実を世界の人々に明白に認識せしめたからである。これこそ絶対平和の創造であり、新しい人生と世界の誕生を物語るものでなくてはならない。」
もちろん、これには反対の意見もあります。
原爆ドームは崩壊の危険性があります。
悲惨な出来事を思い出したくないという痛切な思いもあります。
しかし、原爆ドームは、核兵器廃絶と世界恒久平和という「ヒロシマの願い」を発信し続ける世界的なモニュメントとして存在し続けているのです。