世界遺産大学

大阪大学に通う学生です。世界遺産の紹介をしています。大人の趣味、地理・世界史・日本史の学習、検定の取得などで活用できます。

知床~海と陸がはぐぐむ食物連鎖~

こんにちは、セカケンです!

 

今回紹介するのはこちら!! 知床!!!

 

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知床は北海道の北東端に位置する自然遺産で、長さ約70km、基部の横幅約25kmの細長い半島です。半島の中央を高さ1200~1600mの知床連山が貫き、この山々を挟んオホーツク海に面したウトロ側と、根室海峡に面した羅臼側では、気候や地形が大きく異なります。

 

 

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ここがポイント①!!

知床連山が及ぼす影響

 

 

北西のウトロ側と南東の羅臼側では気候が大きく異なります。

なんといっても植生が多彩になります!!

ミズナラなどの冷温帯性落葉広葉樹林と、エゾマツなどの亜寒帯性常緑針葉樹林、そして両者の混合林が分布します。

 

住民の生活も違うんです!!

ウトロ側では農業と観光業が主要産業に、羅臼側は漁業が中心となっています。

 

このように、知床連山が生み出す気候の違いは、植生や生活など様々なことにつながっているのです。

 

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ここがポイント②!!

季節海氷域

知床は世界最南端の季節海氷域、つまり世界で流氷がみられる最も南の場所なんです!!

イタリアのフィレンツェやアメリカのシアトルとほぼ同緯度にあるにも関わらず、流氷が見れるんです!!

 

ここで疑問におもった人はいませんか???

 

なぜ??知床だけ流氷がみれるの???

 

この疑問を解決するために、まずは流氷がどこから来ているのか見ていきましょう。

 

http://taigaforum.jp/wp-content/uploads/2010/06/Map_Southern-Russian-Far-East.gif

 

流氷は、ロシアと中国の河川国境であるアムール川でできています。アムール川は大河川であり、常に大量の淡水が流れ込みます。

実はこの淡水がポイントなんです。

淡水は海水に比べ凍りやすく、海氷が厚くなります。そのためこの海氷は遠く北海道知床の地までたどり着くのです。

この大陸を流れた水を多く含む海氷は、養分を多く含んでおり、知床はより多様な生態系が生まれるのです。

 

この海のプランクトンから、サケ・マス、ヒグマやニホンカモシカなどのたくさんの動物へとつながる食物連鎖を生み出しています。

 

これが海と陸がはぐくむ知床の本来の姿なのです!!!

 

https://tse3.mm.bing.net/th?id=OIP.m2iPqfNoDfNnJFAOEjhbfAEsDj&w=185&h=160&c=7&qlt=90&o=4&dpr=2&pid=1.7

https://tse1.mm.bing.net/th?id=OIP.M2HdWpkaw5weui6pN6VPHwDIEs&w=122&h=160&c=7&qlt=90&o=4&dpr=2&pid=1.7